中京大学英文学会の一年をふり返る

大古知 穣



中京大学英文学会は発足から1年が過ぎ、その内容の充実ぶりも、なかなかのものとなってきました。会員数も増し、これからも一層の発展を期待することができるでしょう。

ところで、昭和63年度の学会の行事もその大部分を終えることができ、それらのしめくくりとして「会報」の創刊号を発刊する季節となりました。自分は、この学会の学生幹事としてこの一年間務めてきましたが、ほとんど他の方々の役に立たないまま終えてしまい、申し訳ないと思いながらもここでは、自分なりにこの一年をふり返ってみたいと思います。

まず4月26日に、今年度最初の総会が開かれ、もちろん自分も、幹事となって最初の総会に、他の幹事の方々と共に出席しました。ここでは、果たして自分がこの学会の幹事として適任なのか疑問に思いましたが、それでも選ばれた以上は責任を持ってやらなければならないと、気持ちを新たにしたものでした。それから1ヶ月の間は、これと言った活動はありませんでしたが、次に自分達が行ったのは5月24日に開かれた春季大会の準備でした。

今になって思い起こすならば、決して難しいと言える様な仕事ではありませんでしたが、その時は、幹事としての初めての、ふさわしい仕事であったので、自分なりによく頑張ったと思います。もちろんこれには、他の幹事の方々の協力があったからだと言うのは書くまでもありません。

そしてまた、しばらくの間は行事がなく、幹事が同じ所に集まることが無いまま夏が終わり、今年度の最後の大きな行事である秋季大会の準備が行われました。

この頃になると、以前に行なわれた春季大会の準備の時に要領を得ていたので、今回の準備は、滞ることなく進めることができました。しかし、ただ1つだけ心配な事がありました。それは、この秋季大会に人が集まってくれるだろうかと言う事でした。

春季の時の場合は、これに出席したものは、この時間の授業の出席として振り替えると言う事だったので、たくさんの人数を確保することができた。でも今回のは自由参加であったので、人数の点で少し心配したのです。ところが、その心配も当日には無用のものとなりました。先生方はもちろんのこと、卒業された先輩方そして他の学生の人達が、進んで参加して下さいました。なかでも、卒業された先輩方の中には、当日に会社を休んでまでも大会に出席して下さった方がおられた事を、ここに書いておかなくてはならないでしょう。

後からこの話を聞いて、卒業されてからも、母校に、そして英文学科に対して強い関心を持っておられる先輩の事を知り、うれしくなったと同時に心強く思いました。本当にありがとうございました。それからこの一年間、無事に仕事を終えることができて、本当に良かったと思います。


The Chukyo University Society of English Language and Literature
Last modified: Thu Dec 3, 1998

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